2021.07.02
 
「古代蓮」については、随分昔から知っていた。勤務地は異なるが会社仲間が、自宅で育てたと年賀状に古代蓮の画像をつけて送ってくれた。とても驚いた。そしてその花の「古代」にふさわしい形と色(姿)に感動した。同時にその「会社仲間」が、会社で見るとは違う顔をしているのだろうと思った。(会社も家も同じ顔の人間なんてつまらない)

[Wikipedia]によると、
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植物学者でハスの権威者でもある大賀一郎(当時・関東学院大学非常勤講師)が発掘品の中にハスの果托があることを知り、1951年(昭和26年)3月3日から地元の小・中学生や一般市民などのボランティアの協力を得てこの遺跡の発掘調査を行った。調査は困難をきわめめぼしい成果はなかなか挙げられなかったが、翌日で打ち切りという30日の夕刻になって花園中学校[注 1]の女子生徒により地下約6mの泥炭層からハスの実1粒が発掘され、予定を延長し4月6日に2粒、計3粒のハスの実が発掘された[注 2]。大賀は5月上旬から発掘された3粒のハスの実の発芽育成を、東京都府中市の自宅で試みた。2粒は失敗に終わったが3月30日に出土した1粒は育ち、翌年の1952年(昭和27年)7月18日にピンク色の大輪の花を咲かせた。
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何というロマンだろうか!


鳴門・島田島へ「古代ハス」をみに行った。早く家を出た。8時に現地についた。蓮の花は午前中に閉じるときいた。だから早く出た。古代蓮だけでなく、「蓮根」もみたかった。

古代蓮池のすぐ近くについたとき、さっと道路を横切った小さいものがあった。私はとっさにブレーキを踏んだ。おりて、そのもののかくれた溝をのぞいてみると、思った通り蟹君がいた。この大きさの蟹に会うのは久しぶりだった。



私はあらゆる「小動物」が好きだ。「蚊」と「ゴキブリ」をのぞいて。
ムカデも毛虫も、トカゲもヘビも。可愛いと思う。・・・まして、コオロギ、マツムシ、チンチロリン、なつかしいなあ。
蟹も蛙も蛇も、いっぱいいた。


「古代蓮」は、確かに古代を感じさせられる色と形である。品があり、しかも軽やかだ。2,000年前の種ということはイエス・キリストの時代になる。




開く寸前で、一番美しい姿かもしれない。




こちらは「レンコン」の栽培池である。古代蓮の島田島から車で30分ほどの場所になる。大谷焼窯元の集まっている阿波大谷駅、池谷駅から徒歩圏にある。広大だ。




徳島県は茨城県につぐ全国第2位のレンコン産地であるが、関東のものと種類はちがうらしい。『鳴門れんこん』サイトに解説がある。


レンコンの花も清楚できれいだ。
この日はときどき細雨が降った。それも蓮の花にふさわしかった。
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