2021.03.02

この花を見ると、3.11大震災を思う。
当日私は東京の事務所で身動きできず、段ボールを床に敷いて寝た。幸い停電はしなかったので暖房は効いた。食べものはどこも売り切れだった。何もなかった。辛うじて備蓄してあったインスタントラーメンでしのいだ。大きな余震が夜を通して続いた。道路には車が充満しており、とても車で移動する雰囲気でなかった。徒歩で帰る人々が、ぞろぞろと深夜も続いた。
この夜のことはいずれ書くことがあるだろう。地震・津波に対しては、被害は人口密度に幾何級数的に比例して大きくなると思う。「徳島へもんた」のも、地震のことも判断にある。
誰かが3.11を「(東京でなく)東北でよかった」と言って、袋だたきにあった。言わずもがな、とは思うが、言っているそのこと自体は当り前である。この国では当り前をいうと攻撃される。言わずもがな、だ。

ということで大震災当日、私は家にいなかった。
それではなぜスノーフレークが大震災につながるのかというと、毎年3月11日は報道でとりあげられる。
その頃、この花は咲いているのである。






    
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